Business Media 誠:ちきりんの“社会派”で行こう!
変わる“常識”に気付いていますか?

を読んで思ったこと。

なにもこの記事だけって言うわけじゃないけど;
「夜遅く塾から帰ってくる子供」(の親)を批判する意見は、巷にあふれているけど、どれもその代案が弱いね。

ここでも、
「塾に行く時間に、体力を付けておくとか、違う学年の子たちと遊んでリーダーシップなどほかの能力を磨いておく」って、具体的にはどうすればいいんだろ?

他にもよく見かけるのは、放課後は野山を駆け巡って遊ぼう、とかあるけど、そんなことしてる子供が今の日本にどれだけいることか。

そんなの幻想です。
塾に行かなきゃ、家でテレビゲームしてるだけでしょ。

それなら小学校のうちは、塾や家で勉強させた方がいいと思う。


以前、「クレイジー・イングリッシュ」っていう中国のドキュメンタリー映画を観たことがある。
独自の英語学習法を開発した人物を追いかけた映画だけど、
「なんで英語を勉強するか?」
っていう疑問に明確に答えてたのが、心に残ってる。

答えは「お金が儲かるから!」。

このシンプルな答えが、インパクトある。
日本人はあんまりこんなこと言わないよね。

やっぱ、お金儲けたかったら(=高い給料をもらいたかったら)、世界的に見ても、勉強するのが一番手堅い方法なんじゃないかな。


こういう手堅い方針って、見ていてあんまり面白くはない。

ふと思ったのは、囲碁の実利重視か厚み重視かっていう基本戦略の話し。
(ただし、「ヒカルの碁」レベルなんで、当てにならないかも。)
厚み重視の方が楽しそうで人気あるけど、それで勝つのはかなり難しい。実利重視の方が手堅いけど、つまんなそう。

どうも、子供に勉強させてる、っていうのより、野球させてる、とかの方が受けがいいのは、そんな心理なんじゃないかな。


まぁ、人生における基本戦略なんて、もちろん正解はない。
でも、ただ「学歴の常識が変わった」からと、勉強させる親を批判するのは違うと思う。

大人になって、ちゃんと仕事をするには、一生懸命勉強しなきゃいけない。もちろん、スポーツの分野でも、職人、芸術の分野でも、勉強の内容は違えど、努力しなきゃいけないのは同じこと。

なら、子供の頃、一生懸命勉強することを身に付けるのは大切な事だと思う。
スポーツだって音楽だって、子供の頃にしか身に付かないことがある。

特に、小学校の内容は、それ自体どれも大人になっても必要な事ばかり。すべての基礎になる。

なにせ寺子屋なんていう、学校もなかった頃から子供に勉強させていた伝統があるんだから。

子供はもっと勉強しましょう、ね