東京スカイツリーに上ったら、天望デッキの記念写真サービスがいたく面白かった。なんとフリーミアム・モデルを採用しているのだ! 
 
スカイツリーの天望デッキでは、2カ所で記念写真を撮ってくれるサービスをしている。(あと1カ所、さらに上の天望回廊でも記念写真サービスがある。)

ここのサービスはすごくて、なんと手持ちのデジカメを渡すと、それでも撮ってくれる。つまり、無料。
そして、有料の写真の方は買わなくてもいいのだ!
 
今まで、よっぽどのことじゃないと有料の記念写真なんて頼んだことないけど、これならっていうんで、ウチも含めて多くの人が撮ってもらっていた。

P1040205b



そして、その場で自分のデジカメの写真を見て、なおかつその場で出来上がる有料の写真を見比べると、やっぱり出来が違うのだ。

それには、ちゃんと秘密がある。

(もちろん向こうはデジタル一眼レフで、こっちはコンパクトデジカメというのもあるけど。)
有料の写真の方は踏み台の上(もしくは天井)の高い位置から下に向けて撮るのに対して、お客のデジカメは係の人が普通に構えて撮るだけ。だから、バックの風景の映り込み方が全然違う。

見比べてみると、やっぱり買っちゃった。
(1200円だけど。
 
 
で、興味を持って前後の人たちを見てみたら、やっぱりほとんどの人が購入している感じ。
他にも、綺麗な台紙をつけてくれるんで、記念に飾ったり、誰かにあげるんならデジカメのデータだけよりよっぽど見栄えがする、っていうのもある。
また、その場で手渡される写真を断るのも、気がひけるっていうのもあるかもしれない。 (今時は、あまり気にしないか?)


ともかく、普通に写真を撮るだけなら無料(フリー)。もっと綺麗な写真を望むなら有料。そんなフリーミアムのビジネスモデルを記念写真サービスに持ち込むなんて、とすごく感心した。


ついでに言うと、購入者には紙に焼いた写真だけでなく、デジカメのデータも付けてくれると、もっとうれしいかな。 
パソコンで保存整理できるし、なくしたり、色あせたりしない。家に帰ったら、速攻でスキャナで写真をスキャンしたもん。
今時、メモリーなんて安いもんだし、URL を教えてもらったネットからダウンロードでもいい。

このアイデア、どうでしょ?




ちなみに、 天望回廊での記念写真サービスは上のシステムとは違っていて、撮影はちょっと離れた場所から撮るんで、自分のデジカメでは撮ってもらえない。ただし、撮影は無料。気に入ったら購入してっていう、行楽地ではよくあるシステム。
そして、撮った写真はその場では iPad (?) で見るだけで、購入は帰りにエレベーターを下りた 5F。(やっぱり 1200円。)
これだと、ちょっと購入率低いんじゃないかなぁ?

こういうのって、その場の勢いっていうのがあるからなぁ。
ちなみにウチも、天望デッキのソラマチちゃんと撮ったのを買ったから、2つはいらないよね 、ってなりました。
(天望回廊の方が狭いんで、その場でプリント→販売と出来ないのが痛いかも。)



フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
著者:クリス・アンダーソン
販売元:日本放送出版協会
(2009-11-21)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

フリーミアムという言葉を広めた本。