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宇宙エレベーターロボット競技会」という、LEGO EV3 を使った小中高生のロボット競技会を知りました。
その指導者向けワークショップがあるというので、参加してきました。
 
アーサー・C・クラークのSF小説「楽園の泉」(1979年)で世界で初めて一般に紹介され、日本ではアニメ「機動戦士ガンダム00」(2007年)や「ガンダム Gのレコンギスタ」(2014年)にも登場する宇宙エレベーター(軌道エレベーター)。

長らく理論的研究段階でしたが、最近になってカーボンナノチューブなどの発見で、本物の宇宙エレベーターの建築構想が発表されたりと、最近あちこちで話題になっています。
→・宇宙エレベーター建設構想 - 大林組
 
 
そして、宇宙エレベーターの技術競技会もいくつか開かれています。
→・宇宙エレベーターチャレンジ SPEC(日本)
これらは、大学生以上の本格的な競技会。
 
 
一方「宇宙エレベーターロボット競技会」は、小中高生向けに LEGO Mindstorms EV3 ブロックを使った教育用の競技会です。
とはいえ、LEGOロボットを組み立ててテザー(ひも)を数メーター上り、荷物を運び上げたり、下ろしたりするので、かなり本格的な課題になっています。


今回はその指導者向けのワークショップということで、学校の先生やロボット教室、プログラミング教室の関係者が参加しました。

3時間の内で、実際の宇宙エレベーターの概略(日大 青木義男教授)、ロボット競技会の意義、LEGO EV3 の組み立て、宇宙エレベーターロボットにチャレンジと盛りだくさんでした。

今日は大人ばかりでしたが、2人1組で実際にロボットを組み立てて、動かして、課題にチャレンジするのは大盛り上がりでした。

小中高生で、興味持ったらぜひチャレンジして欲しいです。

 
ソフト開発は LEGO 標準のブロックプログラミング環境で行いましたが、EV3でも(ev3dev OS のライブラリとして)Rubyが使えるようになったので、Rubyも使えるとありがたいなぁ。

 
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競技で使うステーションとテザー(ひも)。
競技会ではテザーを4mくらい上ります。



実際に作ったロボット。ピンポン球を上のステーションまで運びます。
ここでは失敗してますが、ちゃんと成功したんですよ  ^^;
 
 
 
 
楽園の泉 (ハヤカワ文庫SF)
アーサー・C. クラーク
早川書房
2006-01

(宇宙エレベーターを題材にした作品として欠かすことのできない作品。1979年)


チャールズ・シェフィールド
早川書房
1982-10
(クラークと同時期に宇宙エレベーターを題材にしているが、別個に発想され作品。1979年)



(宇宙エレベーターに使う電導性テザーを題材に、テロなど現代的テーマを扱った作品。2014年)