私が講演会・セミナーに参加したら、必ずするようにしていることがあります。実際にやり続けるみると、(特に有料のものだと)元を取った感が半端ないのでみなさんにもオススメです!

そのたった一つのこととは、

「手を挙げて、質問する」

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これだけです!
それも、「何か質問ありますか?」と言われた瞬間に、サッと勢いよく手を挙げること!


なぜ、質問すべきなのか?
それは、いくら素晴らしい講演だったとしても、自分一人に向かって話してくれた訳ではありません。
"自分にとってはここはどうなの?" とか、"ここが分からなかった"、"講演では触れなかったけど、ここが聞きたい" というところが必ずあると思います。そう思ったけどそのまま帰るのと、実際に講演者本人にその答えを聞いて帰るのでは、得るものが1000倍は違います。

講演会の話というのは、そこに集まった観客を対象にした話になるので、ある程度は一般的な話になってしまいます。そこで、自分にとって必要な具体的な事を質問するのです。

極端な話、質問しないのならその演者の本を読むのと、得られる情報はそんなに変わらないとも言えます。(ほんとは、本人から直接話しを聞くのって受け取るものが圧倒的に違いますけど. . .)

それと、"今日は絶対に質問する!" って決めて講演会に参加すると、何を質問したらいいのかを考えながら聞くので、講演内容の頭に入り方が全然違います。さらには、あらかじめ著書を読んだり下調べをしたりするようになります。

無料の講演会でもそうですが、有料の講演会だったとしたら、なおさら "参加費分は元をとるゾ" という意気込みで臨みましょう!
逆に言ったら、いくら無料の講演会でも自分の貴重な時間を数時間費やすのです。質問する気のない講演会なら参加するのは時間の無駄だと思って参加して下さい。


ここまで読んで、
”なるほど手を挙げて質問するのは分かった、でも一番目は恥ずかしいから、2番目、3番目にしよう”
って思った人も多いと思います。それじゃダメなんです。

なぜって、2番目はないからです!
「今日は時間がないので質問は一人だけ」とかって、多くないですか?

それに、もし質問時間がたっぷりあったとしても、2番目以降の方が実はハードルが上がってしまうからです。
こう思いませんか?
"恥ずかしいから、1番目の人の質問を聞いてから自分の質問が下らないのじゃないのを確かめてから質問しよう" って。
ところが、1番目の質問を聞くと実に素晴らしい質問だったりして(そう思いがちです)、"やっぱり後にしよう" って思って、ズルズル手を挙げられぬまま結局は時間切れになるんです。

逆に、1番目に自分が下らない質問をしてしまった(と思った)ら?
1番目の質問が下らなかったら、次の質問をする人って気が楽になりますよね。
 
"ファーストペンギン"って言葉があります。(NHKの朝ドラ『あさが来た』で五代様が言って有名に。)岸辺に集まったペンギンの中で一番に海に飛び込むペンギンのことです。1羽飛び込むと後にどんどん続いて飛び込むそうです。 
下らなくっても、自分が聞きたかったことのはずです。その上、次の質問者の気持ちを楽にしてあげたんです。ぜひ、"ファーストペンギン" を目指しましょう!


さらに、ここでお薦めしていることは "手を上げる" ことではありません。"質問して答えてもらう" のが目的です。指されなきゃ意味がありません。
指されるコツは、最初に述べたように 「何か質問ありますか?」と言われた瞬間に、サッと勢いよく手を挙げること!
演者も大抵、一番早く、勢いよく挙げた人を選びます。これをしないと指される確率はグンと下がってしまいます。


それでも、
"こんな下らない質問したら恥ずかしい"、"こんな質問すると失礼じゃないか"、 とかどうしたって意識しちゃいますよね。
もちろん、その気持ちは私もよ〜く分かります。

でもでも、いの一番に質問の手が挙がるって、演者の人にとっても嬉しいことなんです。
自分がちっちゃな発表をした時の経験から言っても、「質問ありますか?」って言われて、一人も手が挙がらないっのて演者はすごくガッカリします。
"自分の講演はつまらなかったのだろうか?"、”役に立たなかっただろうか?"、”話しが伝わらなかったのだろうか?”、. . .
逆に、質問がありすぎて時間切れになるくらいだとしたら、演者は最高に嬉しいですよね。

なので、"一番に勢いよく手を挙げるのは演者への感謝の気持ち" だと思って手を挙げましょう。一人が手を挙げると、大体つられて手が挙がってくるもんです。


よく、日本人の観客はおとなしいと言われます。
「質問ありますか?」と聞いても手が挙がらないことが良くあります。しばらくたって、おずおずと遠慮がちに手が挙がり始め、その様子をうかがってさらにパラパラと手が挙がる。こんな感じが多くないでしょうか?
(さらに、講演が終わった後に質問の列が出来るっていう光景がしばしば. . .)


是非、周りの空気を読まずに、いの一番に手を挙げましょう!
質問に答えてもらった帰りは、今までと違った世界になっているはずです。


ちなみに、最近参加した2つの講演会でも、質問できたのは私一人でした。
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