家族が「20世紀少年 第2章」を観に行くというので、急遽第1章の DVD をレンタル。

で、一緒に観ちゃいました。第1章。 こんなことなら、TV 放映してたのを録画しとけば良かった。

そこそこ面白かったです。第1章。

で、次の第2章を映画館へ、っていう作戦に見事引っかかってしまいました 
そのままの勢いで「20世紀少年 第2章」を観に映画館へ!

..... ..... ..... ...


久々に、つまらない映画観たな。 残念だけど 

せっかく、お笑い番組観たのに、ちっとも笑えなかったときの感じ、かな。
映画に没入できなかった。
思うに、マンガのリアリティを映画のリアリティで表現し切れなかったんだと思う。 役者さん達の演技は悪くないし。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(以下、ネタバレ気味です。映画楽しみにしてる方はご遠慮ください。)

   ..... ..... .....

もともと、原作のマンガは荒唐無稽な話しなんだけど、それが実写になると、ちょっとそれはないよなっていう感じが拡大してしまった。
(アニメならまだしもね。)

「ともだち」がマスクしたまんま、アメリカ大統領やローマ法王と会談したりしてるのって、ちょっと無理がありすぎでしょ。

「ともだち」が実現する、アンチユートピア的社会、大阪万博の再現、どれも CG (?) でよく出来てるんだけど、現実感がない。

元の原作マンガ自体が、実写映画化するのには無理があったんじゃないのかな、って思った。
たしかに、大ベストセラーだけど、そんなにいいか? 少なくとも映画観た後に原作を読みたくはならなかった。

だって、細菌兵器で人類滅亡を計るっていうのは、サリン事件のあった現実に対してどうなのよ。(それも、第2章でも同じ手かい。)

現実の方がその後、 9.11 とか進んじゃってる感がしてならない。

あと、「悪の秘密結社が世界征服や人類滅亡を計る」って、確かに子供時代に考える話しとしてはまあいいけど、実際には実行するには、あの程度じゃ人類滅亡じゃなくて、テロじゃんと思っちゃって。

「世界征服」は可能か?
という本もあることだし、もうちょっと考えて欲しかったなぁ。

映画にメッセージや社会批判、時代状況を求めない方だけど、観終わって何も心に残らなかった。
あんまりにも無さすぎ。 SF っぽいのが好きなだけに、評価のハードルが高くなっちゃってるのかもしれないけど、第2章は地味すぎでしょ。 (マトリックスも映像はよかったけど、オチでガッカリした。)

(第1章は巨大ロボットや、大爆発とかあって、そりなりに面白かった、って←オイ

原作がベストセラーだけに、却って映画化する時に話を変えられない、っていう制約があったのかな。

以下、雑感;
・「ともだち」の正体っていう謎で引っ張るのも、ちょっともう誰でもよくなってきた。

・カンナも思ったより活躍しなかったし。

・70年代趣味って、最近やたら多いけど、これは作者の年代にフィットするから? 別の年代の観客に対してはどうなんだろう?(今の小中学生が観ても面白いんだろうか。)
そう考えると、どの観客層に向けた映画なのか、よく分からない感じ。
・この映画ののヤマ、開会式でのともだちの○○は、マスクしたまんまじゃ、本人かどうか分からないじゃん。
って、やっぱつっこんどこう。

・最後はだらけちゃって、ここで終わりかな、っていう場面が何度もあった。
やっとここで、To be continued 出たかって思わせるんじゃ、編集がイマイチでしょう。

第3章はどうしようか... またまた、日テレの作戦に引っかかりそうな気もするが。