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Google Drive をPC と同期させずにオンラインストレージとして使う方法

Google Drive は流行りの同期型クラウドですが、実はPCのフォルダと同期させないでクラウドのみにデータを保存させることもできます。

その方法は、「Google Drive のデスクトップアプリをインストールしない」ことです。そして、データのアップロードはすべて、ブラウザから行います。

フォルダごとアップロードもできますし、1ファイル 最大10GBまで OK なのでほとんどのデータは問題ないはずです。

クラウドサービスとしては、他のサービスと比較して 1TB以上の大容量とそこそこ低価格(Amazon S3 + Glacier を除く)、さらにPicasa ウェブアルバムで写真の管理が楽というので、魅力的だと思います。


Amazon S3(+ Glacier 連携)とともに家族の写真、ビデオデータの保存場所として利用することにしました。


(参考)
→・Mac/Windows 版 Google ドライブをインストールしない場合はどうなりますか。
- Google ドライブに関する管理者向けのよくある質問 - Google Apps ヘルプ



(関連記事)
家族の写真やビデオを保存するのに向いているクラウドサービスはどれだ?
 

Amazon S3(+ Glacier連携)は写真やビデオのデータを保管するには最適かも

前回の「家族の写真やビデオを保存するのに向いているクラウドサービスはどれだ?

で検討した結果、家族の写真、ビデオ、音楽の全データ(約700GB)を Amazon S3 に保存することにしました。


Amazon S3 の魅力は、低価格と高信頼性です。

価格については、保存先を Glacier にすると 1GB = 約1円/月、1TB で約1000円/月です。
ただし、アップロード、ダウンロードには別料金がかかるのと、Glaceir に保存したファイルはダウンロードのリクエストをしてから 4〜5時間後にダウンロード可能となる、という注意点があります。

信頼性については、「指定された 1年にわたり 99.999999999% の堅牢性と、99.99% の可用性を提供」となっています。なにより、クラウドサービス大手の Amazon Web Services なので、その点は信頼していいでしょう。

というわけで、ずっと預けっぱなしで頻繁に出し入れしない、どんどん蓄積していく家族の写真、ビデオデータのバックアップには最適なストレージサービスといえます。


ただし、どちらかというと企業向けという印象の強い Amazon Web Services は、個人で利用するのは難しいのかと思っていました。しかし、実際に使ってみると、現在ではほとんどがブラウザで設定/操作できるので、特に問題はありませんでした。



では、具体的な手順です。

1.まずは Amazon S3 のページから、サインインします。
クラウドに預けた、家族の写真や動画データを自分の死後にも子供に遺すには」で書いたように、この用途のために新たに取得した専用のメールアドレスを使いました。
(といっても、Google Drive + Picasa にも使える Gmail アカウントですが。)

普通にユーザー情報、クレジットカード情報を登録します。



2.いよいよ Amazon S3 の設定です。
右上の「アカウント / コンソール」から「AWS Management Console」を選択 すると、Amazon Web Services の一覧が出ます。

ここから、「S3」を選択します。
(すぐ上に「Glacier」がありますが、扱いが難しいのと、S3 から Glacier への連携が可能になったので S3 を選びました。)

まず、保存の単位となる Bucket を作成します。左上の「Create Bucket」ボタンを押して、適当な「Bucket Name」を決めます。「Region」はやはり「Tokyo」でしょう。
そうすると、「All Buckets」の一覧に今作成した Bucket 名が表れるはずです。



3.Glacier に保存するように設定
S3 の標準の保存では価格は 1GB = 約10円/月 なので、1GB = 約1円/月の Glaceier に保存先を自動的に移すよう設定します。(その代わり、前述のようにすぐにはダウンロードできなくなります。)

自分の作った Bucket 名をクリックすると、最初は何も保存していないので、「The Bucket '○○' is empty」と表示されます。 ここで、右上の「Properties」をクリックして、「Life Cycle」を選びます。

「+ Add rule」をクリックして、Life Cycle Rule を設定します。

「Name」はこの設定の名前なので、そのままでも、好きな名前を入力してもかまいません。

全部を Glacier に移動するなら、「Apply to Entire Bucket」にチェックを入れます。
(条件を付けて一部だけをGlacier に移動させるなら、「Prefix」に条件を入れます。)

「Time Period Format」は時間の基準設定なので、とりあえず「Days from the creation date」にしました。

「+ Move to Glacier」をクリックすると、何日後に Glacier に移動するかを記入する欄が出ます。
0日後でも3日後でもいいのですが、(確認や変更、削除の操作用に)1日の余裕をみて「1」days from object''s creation date としました。


「+ Expiration」は削除する設定ボタンなので選びません。

以上で「Save」すると、S3にデータをアップロードして1日後には Glecier に保存場所が移動します。



4.データのアップロード
このままブラウザで「Upload」や「Create Folder」などのボタンでデータをアップロードすることができます。

ただし、ファイルやフォルダの操作をいろいろ選択してアップロードするには、やはりS3用のソフトを使った方が扱いやすいでしょう。

残念ながら Amazon から公式のソフトは出ていません。
そこで、Mac 用の Amazon S3 クライアントソフトを探すと、2種類見つかりました。
「Arq」と「3Hub」です。

・「Arq」($29、30日間無料試用可)
まずこちらを試したのですが、アップロードしたデータの保管形式が Git フォーマットだったので、保存したデータをブラウザで見てみると元のフォルダ構成と全く違っていて、何がどうなっているかがさっぱり分かりません。さらに、ブラウザなどからデータをアップロードしたり、混在すると Arq からは読み込みエラーとなってしまいます。
Arq 単独でずっと使用すればいいのでしょうが、長期間保存するという目的なので、採用しませんでした。

・「3Hub」(無料(値下げ期間中?)、App Store よりダウンロード)
こちらは、元のフォルダ構成と同じにアップロードしてくれます。ファイル/フォルダをマウスのドラッグ操作でアップロードできるのは Arq と同様です。
これならば、将来、3Hub を使わなくてもブラウザで見ても操作しやすいので、こちらのソフトを採用しました。

・アップロードしてから気づいたのですが、Cyberduck や Transmit など Amazon S3 対応の FTPソフトもあるようです。それでも良かったのかもしれません。



今のところ、写真と音楽データ約70GB をアップロードしたところです。
ブラウザで確認しても、ちゃんとアップロードできているようです。さらに、数日後には Strage Class を見ると Glacier に変わっていました。


(参考)
1GB/1円のAmazon Glacierを個人でも活用する方法 - ku-sukeのブログ

年末データ大掃除(番外編) 容量だけじゃない、オンラインバックアップサービスの大事なあれこれ - Pieces of Peace

年末データ大掃除(2) 〜Amazon S3/Glacierに全てを漏れなく安価に保管できてすっきりした編〜 - Pieces of Peace

Amazon S3からGlacierへの自動アーカイブ機能が出来たので、個人のデータ保管戦略をしつこく考える - プログラマになりたい


(関連記事)
撮りためた miniDV、8mmビデオカメラの動画を永久保存(?)する方法
クラウドに預けた、家族の写真や動画データを自分の死後にも子供に遺すには

家族の写真やビデオを保存するのに向いているクラウドサービスはどれだ?


クラウドに預けた、家族の写真や動画データを自分の死後にも子供に遺すには


で、いよいよクラウドにデータを預けることにしました。


まずは、どのクラウドサービスにしたら良いかを検討しました。

現在、家族の写真データが約40GB、動画データが約600GB、音楽データが約40GBほどあります。
さらに、動画は1ファイル 約7GBのものもあります。保存は NAS です。

目的としては、NASのデータのバックアップ/保管がメインです。また、頻繁なデータの変更はなく、基本は追加していくのみとなります。
そのため、流行りの同期サービスというよりはストレージサービスの方が向いているともいえます。むしろ、PC内のデータを削除するとクラウドでもデータが削除されてしまう同期サービスは却って邪魔かもしれません。

 
ということで検討した条件は以下の通りです;
1.容量 800GB以上
2.1ファイルの最大容量10GB以上
3.外部ディスク(外付けHDD、NAS)から同期/アップロード可能
4.クラウドにのみ保存可能
5.低価格



○SugarSync
1.容量;500GBまで
2.1ファイルの再大容量;無制限
3.外部ディスク;×
4.クラウドのみ保存;△(2.0 になってウェブアーカイブが使いにくくなった)
5.100GB で1575円/月、500GB で4200円/月
(その他)ファイル同期の判定を誤って、時にファイルが2重になることがある。


○Amazon Cloud Drive
1.容量;1TBまで
2.1ファイルの再大容量;2GB
3.外部ディスク;×
4.クラウドのみ保存;×
5.100GB で約333円/月、500GB で約3333円/月
(その他)アップロード速度が遅い。まだサービスとして不安定な印象。


○Google Drive
1.容量;1TB以上
2.1ファイルの再大容量;10GB
3.外部ディスク;○(デスクトップ版ソフトをインストールしなければ可)
4.クラウドのみ保存;○(デスクトップ版ソフトをインストールしなければ可)
5.100GB で約500円/月、1TB で約5000円/月
6.Picasa ウェブアルバムとアカウント/保存容量は共有


○Sky Drive
1.容量;100GBまで
2.1ファイルの再大容量;2GB
3.外部ディスク;×
4.クラウドのみ保存;×
5.100GB で約333円/月


○Dropbox
1.容量;500GBまで
2.1ファイルの再大容量;無制限
3.外部ディスク;×
4.クラウドのみ保存;×
5.100GB で約1000円/月、500GB で約5000円/月

 
○Amazon S3(+ Glacier 連携)
1.容量;1TB以上
2.1ファイルの再大容量;無制限
3.外部ディスク;○
4.クラウドのみ保存;○
5.100GB で約100円/月、1TB で約1000円/月(Glacier に保存)
(その他)低価格、高信頼性 99.999999999%、専用ソフト無し

 
○Pogoplug Cloud
1.容量;無制限
2.1ファイルの再大容量;無制限
3.外部ディスク;○
4.クラウドのみ保存;○
5.容量関係なく500円/月
(その他)アップロード速度が遅い(らしい)、信頼性に不安



以上、比較検討したクラウドサービスから、選択したのは Amazon S3(+ Glacier連携)と Google Drive(+ Picasa ウェブアルバム)です。

○ Amazon S3(+ Glacier連携)
まず、圧倒的な低価格が魅力です。(Glacier に保存すると 1GB = 約1円/月、1TB でも約1000円/月)
ただし、ファイルのアップロード、ダウンロードには別料金がかかるし、Glaceir ではリクエストしてから最低4〜5時間後にダウンロード可能となるという注意点があります。
逆に言うと、頻繁に出し入れしないデータのバックアップ目的には S3 のようなストレージサービスが最適といえます。
また、信頼のおける Amazon Web Services というのもポイントです。
ただし、公式ソフトがないので、ブラウザかサードパーティ製の対応ソフトで操作する必要があります。

ということで、Amazon S3 に全データ約700GB を保存することにしました。


○ Google Drive(+ Picasa ウェブアルバム)
NAS内の写真データは Picasa(デスクトップ版ソフト)で管理しているので、Picasa ウェブアルバムとはとても相性がいいです。(同期ボタンを押すだけでアップロード。)

また、容量の大きいビデオデータは、同じく Google の Google Drive に預けることにしました。
こちらは、流行りの同期サービスでデスクトップに同期フォルダが作られるタイプですが、デスクトップ版ソフトをインストールしなければ同期フォルダなしでも運用できるのがポイントです。ブラウザからなら NAS内のデータもアップロードでき、PCと同期しないクラウドストレージとして利用できます。

両方とも Google のサービスなので、アカウントは同じで容量も2つ共有となります。

ただし、全ビデオデータを保存すると 1TB 約5000円/月かかるので編集したビデオデータのみにし、さらに音楽データは除外して、写真とビデオで100GB 約500円/月に収めました。



2つのクラウドサービスを利用するために、家族用のアカウントを新たに作り、データをアップロードしました。今のところ問題なくアップロード、保存できています。(ビデオデータはまだですが。)

クラウドに預けた、家族の写真や動画データを自分の死後にも子供に遺すには

「撮りためた miniDV、8mmビデオカメラの動画を永久保存(?)する方法」
3.データのみを HDD とクラウドに保存する。必ず複数のバックアップ。


を実行しています。


A)まず、 NAS(ネットワークHDD)に保存。さらに、NAS のデータをバックアップする為に、NAS に USB接続する HDD も購入しました。

NAS から USB HDD へのバックアップは、NAS に内蔵のバックアップ機能で自動に行うようにしました。




I-O DATA 超高速 LAN接続型ハードディスク 2.0TB HDL-A2.0SI-O DATA 超高速 LAN接続型ハードディスク 2.0TB HDL-A2.0S
商標:アイ・オー・データ
(2013-02-20)



アイ・オー・データ機器 USB3.0/2.0接続 外付型ハードディスク 2.0TB HDCA-UT2.0KCアイ・オー・データ機器 USB3.0/2.0接続 外付型ハードディスク 2.0TB HDCA-UT2.0KC
商標: アイ・オー・データ
(2012-11-20)  







B)DVD にも焼いて、それぞれ 3セット作成。保管場所も自宅と自宅以外に分散しました。



C)クラウドにも保存。

クラウドも2つ別々のサービスに預ける事にしました。
現在のところ、Picasa(Google)と SugarSync を予定しています。

(2013.4.25 追記; 
Picasa ウェブアルバム + Google Drive(Google)と Amazon S3 にしました。
→・家族の写真やビデオを保存するのに向いているクラウドサービスはどれだ? )




ここから、今回のテーマである自分の死後のことについてです。

Picasa も SugarSync も動画データの容量となると、無料プランでは足りません。
当然、有料プランに申し込むのですが、 自分が死ぬとクレジットカードの支払いが止まってしまいます。
これでは、せっかく預けたクラウドサービスも、契約解除されてしまいます。

連絡のメールが送信されても、私のメールアドレスでは残された家族は受信できません。
さらに、クラウドの ID とパスワードが分からなければ、家族は利用もできません。


そこで、クラウドに預けたデータを自分の死後にも子供に伝えていくのに必要な事を考えてみました。



それは、家族、子供に;
・データを預けているクラウドサービスの名称と ID、パスワードを知らせておく。
・クラウドサービスに登録する連絡先メールアドレスを知らせておく。さらに受信可能にしておく。
ことだと思います。

専用の無料メールアドレスを用意するのもいいでしょう。


支払いについては、クレジットカードでも銀行引き落としでも自分名義は停止されるでしょうから、これは自分の死後に変更手続きをしてもらうしかありません。
せめて、クラウド会社からの連絡メールが届くことを期待しましょう。

本当は、支払の問題の起きない無料プランが一番いいのですが、これは将来無料プランの容量がアップされたら見直しをするつもりです。


普段から、そのクラウドサービスを使ってもらっておくのがよいのかもしれません。

これで、子供の小さい頃の写真や映像が残せると思うのですが、肝腎の本人達は感心あるんでしょうかね。
 

iMovie に DVD 動画を読み込む 2つの方法

8mm や miniDVビデオカメラなどで撮ったホームビデオを DVD にダビングしている人も多いと思います。

この DVD データを Mac で読み込んで編集する際に、iMovie では読み込むメニューがなく困りました。

その時の対処法 2つです。
(参考→・DVD の動画を Mac に取り込んで、H.264 に変換する方法


1.「ディスクユーティリティ.app」で DVDデータを一旦 .cdr データにコピーする方法

Macintosh HD>アプリケーション>ユーティリティ>ディスクユーティリティ.app
にある、「ディスクユーティリティ.app」を起動します。

起動後、DVD をディスクドライブに挿入すると、左列の「SuperDrive」下の「DVD_VIDEO_RECORDER」等と DVD が表示されます。

メニュー>ファイル>新規>"DVD_VIDEO_RECORDER"からのディスクイメージ を選択。

適当なファイル名をつけて、イメージフォーマット;DVD/CD マスター を選択し、保存。これで、DVD データが .cdr データ形式で Mac に保存されます。

iMovie を起動し、.cdr データをダブルクリックします。iMovie の読み込み画面が開いて、「カメラ」に .cdr データが表示されますので、それを選択して通常と同じ読み込み操作をするだけです。



2.HandBrake で H.264形式に変換して読み込む方法

DVD データを無料のデータフォーマット変換ソフト HandBrake で H.264 に変換します。(プリセットで、高画質な High Profile を選択)

変換した H.264 データを iMovie で読み込みます。 
メニュー>ファイル>読み込み>ムービー
で変換した H.264 データを選択するだけです。 

この方法だと、HandBrake、iMovie と2回データを変換するので、やたら時間がかかります。(各々、元の動画の4倍位。)

ただし、画質はなぜか .cdr データを直接 iMovie で読み込んだものより良い印象を受けました。
よかったら、比較検討してみて下さい。

ビデオテープのダビングに Final Cut Pro X が必要か?

8mmビデオ、miniDVビデオテープを Mac にダビングするのに、無料の純正ソフト iMovie を使って来ました

ただ、どうしても気になるソフトがあります。やっぱりビデオ編集といえば、Final Cut Pro X です。
26000円もする有料ソフトですが、幸い30日間無料のトライアル版がダウンロード出来ます。

早速試してみました。


1.miniDVテープの読み込み

読み込まれたデータは独自フォーマットの ProRes形式に変換されます。これは、Final Cut Pro X 共通で、他の読み込みデータもすべてこの ProRes形式に統一して編集作業を行うようです。

変換に伴う画質低下はほとんどないようですが、データサイズはかなり大きくなります。

しかし、このデータ形式は iMovie では読み込めません。反対に、iMovie で読み込んだ .dv 形式は Final Cut Pro X で読み込めます。

読み込んだデータをマスターデータとして長期保存することを考えたら、Final Cut Pro X 独自形式よりは .dv 形式の方がむしろ望ましいでしょう。


2.撮影日時の挿入

iMovie にあった、ビデオを撮影した日付を映像に表示する機能は、 残念ながらないようです。
これは残念。

 
3.書出し

iMovie より全然良いと言われている書き出し画質ですが、設定がよく分かっていなかったからか、H.264 で書き出したものもそんなに良い画質ではありませんでした。(むしろ、iMovie の方がよい位?)

これは、設定次第だとは思います。



結論として、 私の場合はわざわざ Final Cut Pro X を使うメリットがありませんでした。(フリートライアル版でも。)

マスターデータとして iMovie の .dv データを保存しておけば、いつでも Final Cut Pro X で読み込めるので、使いたくなったときにまた考える、ということにしました。
 

iMovie でビデオの撮影日時を入れる;そのバグの対処法

miniDVビデオカメラで撮影した動画をパソコンで取り込んだ場合、撮影した日付が映像に表示されない、といった不満がよくあるようです。

これは仕様なので、専用のソフトを使って日付を合成するしかないようです。
(もしくは、アナログ再生した映像を取り込むのなら可能。)


ところが、Mac の無料純正ソフト iMovie には、この撮影日時を映像に表示する機能が付いています!
(これは、有料ソフトの Final Cut Pro X にも備わっていないようです。) 
・参考→・miniDVテープを Mac に取り込む方法

方法としては;
「タイトル」>「日付/時刻」を選択し、「プロジェクトライブラリ」の動画にドラッグします。
これで画面左下に撮影日時が入ります。(デザイン、書体などは選べないようです。)


ところが、この「日付/時刻」機能には重大なバグがあります!
時刻が 9時間ずれて表示されてしまうのです!

これは、グリニッジ標準時で表示してしまうためのようです。
このバグはかなり以前からのもののようですが、iMovie '11 (バージョン 9.0.8 (1778))でも解消されていません。

プロジェクトに日付/時刻を指定するとイベントの時刻が変わる - Apple サポートコミュニティ



とりあえずの解消法としては、Mac のシステムの時間帯を日本標準時からグリニッジ標準時に変更して使う、ということになります。 

メニュー>システム環境設定>日付と時刻>時間帯 で日本の都市になっているのを変更します。

グリニッジ標準時なので、ロンドン(イギリス)にすれば解決か!と思いきや、これでも時期によって1時間ずれてしまいました。
調べてみると、イギリスにはサマータイムがあって、いつもグリニッジ標準時ではないのです。

そこで、グリニッジ標準時の時間帯で、サマータイムのないところ、例えば南の「アビジャン(コートジボワール)」を選んでみたら、やっと解決!

※時間帯を変更したら、必ず再起動させること!


なかなか、面倒なバグですね。
早速 Apple にフィードバック(要望)を送りましたが、ページが見つけにくいですね。
→・アップル - フィードバック

 

8mmビデオテープをダビングする 3つの方法

8mmビデオテープをダビングする方法についてまとめてみました。
(参考→「miniDVテープを Mac に取り込む方法」)


1.8mmビデオカメラからパソコンに取り込む

ビデオカメラとパソコンの USB ポートを市販の「ビデオキャプチャー」ケーブルでつなぎます。
(ただし、Mac に対応している製品は現在ないようです。)

撮影日時は、(再生時に表示させれば)そのまま映像に入ります。

・ビデオキャプチャーの製品例;

今回は、この方法は行いませんでした。


2.8mmビデオカメラから miniDVビデオカメラにダビング

8mmビデオカメラと miniDVビデオカメラをアナログの映像ケーブルでつなぐ方法です。
8mm 側で再生しつつ、miniDV 側で録画します。

撮影日時は、(再生時に表示させれば)そのまま映像に入ります。

ダビングした miniDVビデオテープの映像をパソコンにダビングします。
これから先の手順については;
→・miniDVビデオテープをダビングする 4つの方法


3.8mmビデオカメラからブルーレイレコーダーにダビング

ビデオカメラとブルーレイレコーダーをアナログの映像ケーブルでつなぐ方法です。
ビデオカメラで再生しつつ、ブルーレイレコーダーで録画します。 
 
撮影日時は、(再生時に表示させれば)そのまま映像に入ります。

ブルーレイディスク、あるいは DVD に焼いた後の手順については;
→・ 
DVD の動画を Mac に取り込んで、H.264 に変換する方法


※註;
最後に H.264 に書き出す設定についてですが、
HandBrake では、miniDV と同じく High Profile にしても、できたH.264 データのデータレートは 2.5〜3.5Mbps 程度でした。
それに合わせると、iMovie での QuickTime を使った書出しでも、データレートは 3500kbps 程度でいいのかもしれません。


以上の方法のうち、今回は 2.と 3.の方法について行いました。

DVD の動画を Mac に取り込んで、H.264 に変換する方法

今回は、
撮りためた miniDV、8mmビデオカメラの動画を永久保存(?)する方法」の基本方針で行う、

miniDVビデオテープをダビングする 4つの方法
で述べた中の、

3.と4.共通の
「DVD にダビングした後、動画を Mac に取り込んで、H.264 に変換する方法」
についてです。



0.ディスクドライブの準備

ディスクドライブを持たない Mac が増えてきました。
まずは、外付けの「Apple USB SuperDrive」などを準備しましょう。


1.DVD データを Mac に取り込む

DVD をドライブに挿入すると、自動的に「DVD プレーヤー.app」が立ち上がり再生が始まりますが、取り込みには「ディスクユーティリティ.app」を使います。 

場所は、Macintosh HD>アプリケーション>ユーティリティ>ディスクユーティリティ.app
です。

ディスクユーティリティ.app を起動し、左列の「SuperDrive」下の「DVD_VIDEO_RECORDER」を選択します。

メニュー>ファイル>新規>"DVD_VIDEO_RECORDER"からのディスクイメージ を選択。

適当なファイル名をつけて、イメージフォーマット;DVD/CD マスター を選択し、保存。

これで、DVD データが Mac に取り込めました。


2.読み込んだデータをマスターデータとして保存

出来た .cdr データは元の DVDデータと同じものなので、このデータをマスターデータとして、外付けHDD や NAS に保存しておきます。


3.iMovie で編集
読み込んだ動画を編集したい場合は、無料純正ソフトの iMovie を使います。.cdr データは iMovie では直接読み込めないように見えますが、実は読み込めます。

iMovie を起動中に、.cdr データをダブルクリックします。iMovie の読み込み画面が開いて、「カメラ」に .cdr データが表示されますので、それを選択して通常と同じ読み込み操作をするだけです。


※別の読み込み方法;
 .cdr データを HandBrake で読み込んで、H.264 に変換します。(なるべく高画質な High Profile を選択)
変換した H.264 データを iMovie で読み込みます。 

この方法だと、HandBrake、iMovie と2回データを変換するので、やたら時間がかかります。(各々、元の動画の4倍位。)

ただし、画質はなぜか .cdr データを直接 iMovie で読み込んだものより良い印象を受けました。
各自、比較検討してみて下さい。


4.なるべく高画質に H.264 で書き出し

iMovie で編集した動画は、iMovie で書出します。
また、編集しないで .cdr データのままでよいなら、HandBrake で書出した方が高画質のようです。

操作法、設定については、前回記事を参照下さい。
→・Mac で動画をなるべく高画質に H.264 で書き出す設定(iMovie編、HandBrake編)

 

Mac で動画をなるべく高画質に H.264 で書き出す設定(iMovie編、HandBrake編)

前回の
miniDVテープを Mac に取り込む方法
で iMovie に取り込んだ動画を、なるべく高画質に書き出します。


現在最も圧縮率、画質がよく、汎用的に再生できるフォーマット H.264 に変換していきます。

そのまま iMovie を使って書き出すのが一般的ですが、無料のデータフォーマット変換ソフト HandBrake でも書き出すことができます。

さらに比較した所、H.264 で同じような設定にして書き出すと、iMovie より HandBrake の方が画質が良い感じを受けました。
(HandBrake の方が色味が濃い。)

ただし、miniDVテープを読み込んだ .dv データは細切れになっていることが多いのですが、HandBrake では複数のデータをつなげたりはしてくれません。

そのため、一般的には iMovie で H.264 に書き出すことになります。



A)iMovie で H.264 になるべく高画質に書き出す方法

書出しは、メニュー>共有 から行います。


a)「ムービーを書き出す」
ここで、「ムービーを書き出す」を選んでもいいのですが、あまりおすすすめしません。
書出しサイズが「モバイル」、「中」、「大」しか選べず、ビットレートも決められてしまうからです。

「中」だと、画面サイズは 640 × 480 と元画面と同じ(4:3 画面の場合)でいいのですが、ビットレートが 1.7Mbps と動きの激しい運動会などの場面では不足気味です。

「大」だと、ビットレートは 4Mbps と充分ですが、画面サイズが 720 × 540 と大きくなってしまい、無駄な変換が増えてしまいます。


ちなみに、miniDVテープの記録方式は、4:3 画面でも 16:9 画面でも 720 × 480 と決まっていて、再生の際には 640 × 480(4:3)、853 × 480(16:9)にするようです。 



b)「QuickTime を使用して書き出す」
なるべく高画質で書き出すためには、「QuickTime を使用して書き出す」を選びます。

書出し設定は以下の通りにしました;
書出し:「ムービーからMPEG-4」で右側の「オプション」ボタンを押す。
ファイルフォーマット「MP4」
ビデオフォーマット「H.264」
データレート(後述)
最適化「ダウンロード」
イメージサイズ「640 × 480 VGA」(4:3画面)、もしくは「カスタム 853 × 480」(16:9 画面)

その他は、よくわからないのでデフォルトにしました。


データレートなのですが、これは試行錯誤の結果 5Mbps(640 × 480で)を目安にしました。
これは、別のソフト HandBrake で High Profile の設定で変換した結果などを勘案した結果です。

具体的には;
・640 × 480(4:3 画面);データレート 4900kbps (実際に書き出すと 5000kbps 強になるので)
・853 × 480(16:9 画面);データレート 6500kbps (上の数字にピクセル数比 1.3倍かけた)

書出しには、かなりの時間がかかりました。(書き出す動画の時間の3倍以上。MacBook Air 2011)



B)HandBrake で H.264 になるべく高画質に書き出す方法

上述のように、.dv データを H.264に変換するのは、HandBrake の方が画質はよいのですが、編集や日付を入れたり、つなげたりできません。1つの .dv データをそのまま H.264 に変換するときに有効な方法です。

1)HandBrake を起動して、メニュー>File>Open Source で 変換したいデータを選択します。

2)Presets の Regular>High Profile を選びます。
 High Profile の重要な点は、Picture Settings の Filter; Decomb >Default になっていて、クシ型ノイズ除去の効果が高い点です。
Normal を選ぶと、Filter; Decomb >Off になっていて、かなりクシ型ノイズだ目立つのを経験しました。

3)Start ボタンを押すと変換が始まります。
 変換にはかなりの時間がかかりました。(変換する動画の時間の 3倍以上。MacBook Air 2011)


miniDVテープを Mac に取り込む方法

撮りためた miniDV、8mmビデオカメラの動画を永久保存(?)する方法」の基本方針に沿って、

前回の記事の;
「1.miniDVビデオカメラからデジタルのままパソコンに取り込む」方法
のいよいよ Mac での実践編です。

(参考)
 - もとまか日記 2012年11月16日

 
 
1.Mac に miniDVビデオカメラを接続

Mac とビデオカメラは、FireWire(別名 IEEE1394 または i.Link )ケーブルで接続する必要があるのですが、MacBook Air  (2011) には USB と Thunderbolt ポートしかありません。

そこで、「Thunderbolt - FireWireアダプタ」と「FireWireケーブル(9ピン-4ピン)」を組み合わせることで、接続しました。
 
つまり、
miniDVビデオカメラ(FireWire 4ピン ポート)
 <=>  FireWireケーブル(9ピン-4ピン)
 <=> Thunderbolt - FireWireアダプタ(FireWire 800 9ピン)
 <=> MacBook Air(Thunderbolt ポート)

という流れです。

 
ELECOM IEEE1394b FireWireケーブル 9pin-4pin 1.0m IE-941WHELECOM IEEE1394b FireWireケーブル 9pin-4pin 1.0m IE-941WH
販売元:エレコム
(2009-09-15)
販売元:Amazon.co.jp
 

2.iMovie で読み込み

Mac では、無料純正ソフト iMovie で miniDVビデオカメラから読み込めます。
iMovie を起動した状態でビデオカメラの電源を ON にするだけでビデオカメラが認識されて、読み込み画面が出るはずです。
(または、メニュー>ファイル>カメラから読み込む)

ビデオカメラが認識されない場合は、ケーブルを指し直したり、iMovie を起動し直したり、ビデオカメラの電源を入れ直したり、Mac を再起動したりすると、認識されるようになると思います。


後は、読み込み画面で「取り込む」ボタンを押せば、miniDVテープの読み込みが始まります。ただし、再生しながら読み込むので、60分のテープなら60分かかります。

ここで、「自動」ボタンを選択すると、巻き戻し→再生→終了後巻き戻しと全部自動で読み込んでくれて大変楽ですが、撮影時にテープに無録画部分があると、そこで停止して読み込みが終了してしまうことがあります。そういう場合は、「手動」ボタンを選択すればよいです。



3.iMovie で読み込んだデータをマスターデータとして保存

iMovie で読み込んだ miniDVテープのデータは、iMovie の「イベントライブラリ」に表示されますが、その保存場所は、ユーザ>(自分のユーザ名)>ムービー>iMovie イベント です。

データ形式は .dv という DVストリーム形式で miniDVテープのデータを無変換(無劣化)で保存しているようです。ということは、この .dv データがオリジナルのマスターデータになるということです。

(参考)
DV取り込み工程では、画質劣化はゼロ
 -[基本編] DVカメラの知識 - DVストリーム@Macで始めるDTV


実際の .dv データはクリップ毎に複数に分割されて保存されているはずですので、iMovie イベントのフォルダ毎に管理した方が便利だと思います。


このデータをマスターデータとして、外付けHDD や NAS に保存しておきます。



4.iMovie で編集、日付の挿入

iMovie の「イベントライブラリ」のデータは上の「プロジェクトライブラリ」で自由に編集できます。
 
さらに iMovie で特筆すべき機能として、撮影日時を動画に焼き付けられることです。
(これは、有料の Final Cut Pro X にも備わっていないようです。) 

方法としては、「タイトル」>「日付/時刻」を選択し、「プロジェクトライブラリ」の動画にドラッグします。これで画面左下に撮影日時が入ります。(デザイン、書体などは選べないようです。)

※注意※
iMovie '11 (バージョン 9.0.8 (1778))では、この「日付/時刻」機能に重大なバグがあります。
表示される時刻が9時間ずれて表示されます。これは、グリニッジ標準時で表示されてしまうためです。

対処法については→後日



5.なるべく高画質で書き出し

miniDVビデオテープをダビングする 4つの方法

miniDVビデオテープは自宅でまだ再生できたので、自分でダビングすることにしました。
(再生できない 8mmビデオテープは→このように。)


miniDVテープは以前も DVD にダビングしたことがあったのですが 、改めて考え直した基本方針(無変換のマスターデータと H.264変換したデータを HDD に保存する)に沿ってもう一度、ダビングし直す事にしました。

そこで、miniDVビデオテープをダビングする方法についてまとめてみました。


1.miniDVビデオカメラからデジタルのままパソコンに取り込む

ビデオカメラとパソコンを IEEE1394(別名 iLINK、FireWire)ケーブルでつなぐ方法です。パソコンにIEEE1394 ポートが必要です。(Mac の場合は、Thunderbolt ポートでも可能。)

撮影日時は、映像に基本的には入りません。(専用ソフトが必要。)
ただし、Mac では 無料純正ソフトの iMovie に撮影日時を入れる機能が付いているので可能です。

この方法については、次回詳述します。


2.miniDVビデオカメラからアナログ再生して、パソコンに取り込む

パソコンに IEEE1394 ポートがなく、USB ポートから取り込む方法です。専用の「ビデオキャプチャー」ケーブルが必要となります。
(ただし、Mac に対応している製品は現在ないようです。)

アナログ再生となりますが、miniDV規格のSD画像(ハイビジョンでない)ならば、画質の劣化はそんなに気にならないようです。

撮影日時は、(再生時に表示させれば)そのまま映像に入ります。

・ビデオキャプチャーの製品例;
 → GV-USB2/HQ - IODATA
 → PC-SDVD/U2G - BUFFALO

今回は、この方法は行いませんでした。


3.miniDVビデオカメラからブルーレイレコーダーにデジタルダビング

ビデオカメラとブルーレイレコーダーを IEEE1394(別名 iLINK、FireWire)ケーブルでつなぐ方法です。ブルーレイレコーダーに iLINK 入力端子必要です。
デジタル信号でダビングし、ブルーレイディスク、あるいは DVD に焼くことになります。その後、ディスクの映像をパソコンに取り込みます。

撮影日時は、映像に入りません。

この方法の DVD にダビングまでについては、以前に記事を参照ください。
→・DV ビデオテープを DVD にダビングする方法


4.miniDVビデオカメラからアナログ再生して、ブルーレイレコーダーにダビング

ブルーレイレコーダーに i.LINK 入力端子がない場合、アナログの映像ケーブルでつなぐ方法です。
アナログ再生となりますが、miniDV規格のSD画像(ハイビジョンでない)ならば、画質の劣化はそんなに気にならないようです。
ブルーレイディスク、あるいは DVD に焼き、その後、ディスクの映像をパソコンに取り込みます。

撮影日時は、(再生時に表示させれば)そのまま映像に入ります。

この方法の DVD にダビングまでについては、以前に記事を参照ください。

8mm、miniDVビデオテープの再生機器がない場合のダビング法

ビデオテープのダビングをしようと思っても、もう8mmビデオカメラが手元にありません。

そこで、その対処法を考えてみました。


1.ビデオ再生機器を買う
8mmビデオ再生機器を最後まで作っていた SONY も、ついに去年で製造終了してしまいました。
さらに、Amazon の中古価格が新品より高い!なんということ!


2.ビデオ再生機器をオークションで買う
価格も安いでしょうが、うまく再生できる保障もありません。


3.ビデオ再生機器をレンタルする
1回ダビングするだけと考えると、レンタルも悪くありません。
ただし、ダビングするテープが多いと、全部ダビングするのが大変。日数がかかると、レンタル費用もかさみます。


4.ダビング業者に頼む
これだと自分でダビングする手前もいりません。(自分でダビングする労力もかなりのものです。)
問題は費用です。

調べてみたところ;
(大手)
持ち込みのみ
1本(120分) 2410円
郵送のみ
1本  1980円 (10本まとめての場合)

(その他)
郵送、持ち込み
1本(120分) 600円

かなり安い業者も他にも多数あるようです。
問題は、信頼できる業者か? ダビングされた画質は? 納品形式(DVD, ブルーレイ or HDD、無圧縮, MPEG2 or H.264)は? ということです。



以上のことをいろいろ考えて、結局 4.のダビング業者に依頼することにしました。

具体的な業者としては、持ち込み出来るなら実際の店舗も確認できるし、値段も納得出来る範囲だったので、「ダビングスタジオ」を選びました。(形式は、一番安い DVD MPEG2)

納期は3週間位、代引きの宅配便で送られてきます。(店頭受け取りも可)

実はまだ納品待ちなので、結果は後日報告します。

(2013.2.19 追記;
無事納品されました。納期は当初の 3週間+1日で発送。
画質も自分でやった(古いハンディカムで再生)のより、よっぽど良好。満足 )


DVD にダビング出来たら、後は前述の基本方針に沿って、パソコンに取り込んで、保存していきます。

最後に、miniDVテープ のダビングですが、8mmテープと全く同じ考え方でいいと思います。

私の場合、miniDVビデオカメラがまだ動いたので自分でダビングすることにしました。
手間はかかりますが、ダビングの際に DVD(MPEG 2)にせずに直接いろいろデータを作製できるメリットもあります。
 

撮りためた miniDV、8mmビデオカメラの動画を永久保存(?)する方法

昔撮ったビデオカメラ(miniDV、8mm)のテープ、いよいよ再生機器が無くなってきました。
今の内にダビングしておかないと、将来見ることができなくなってしまいます。

さらに、miniDVビデオカメラを接続する IEEE1394(別名 iLink、FireWire)ポートを備えたパソコンもほとんど無くなってしまいまいました。ダビングするなら、まさに今のうちです!


以前(2010年)にもダビングしたことがあるのですが、その時は DVD に焼いて保存しました。
  →・ DV ビデオテープを DVD にダビングする方法 

今(2013年)見直してみると、画質がイマイチだったり、パソコンに取り込むのにやりにくかったりします。そこで、改めて「 2013年版 動画の保存方法」を考えてみました。



「2013年版 動画の保存方法」基本方針;

1.ビデオテープの画像はパソコンに取り込んで、マスターデータとしてそのまま(変換しないで)外付けHDD(または NAS)に保存

(その理由)
・マスターデータが一番画質がよい
 オリジナル(ビデオテープ)からのマスターデータがあれば、将来再度テープから取り込み直すという、一番手間のかかる(再生機器が無ければ不可能な)作業を二度としなくてすみます。また、別の形に加工、編集するにしても、マスターデータからのが一番画質の劣化がありません。

・ハードディスクが大容量化
 miniDV テープをMac の iMovie で取り込むと、そのデータは一本で10GBを超えます。かなりの大容量ですが、2013年時点で外付けHDD(ハードディスク)は容量が1TB以上が普通です。また、ノートパソコン内蔵HDD/SSD でも数本分のビデオデータの編集、書き込みが可能となってきました。

ちなみに、今回は 2011年製 MacBook Air (内蔵SSD 256GB) に NAS(2TB)をつないで作業を行いました。



2.DVD やブルーレイディスクで保存するのはおすすめではない

(その理由)
・DVD やブルーレイを再生するには専用の再生機器が必要
 8mmビデオテープや miniDVテープで味わっているのと同じく、将来再生機器が手に入らなくなるという不便さをまた味わう可能性が常にあります。 

・DVD やブルーレイには寿命がある
 CD もそうですが、DVD やブルーレイにもデータが読み取れなくなる耐久年数が問題になっています。10年くらいと思っていた方がよさそうです。10年経ったらまた、焼き直しをしなくてはいけません。

また、読み取り不良に備えて、バックアップには最低でも3セットは焼いておいた方が良いよく言われます。

・将来、別メディアに変換するたびに、画質が低下する
 DVD やブルーレイから、別のメディアに焼き直すにしても、データフォーマットを変換する必要が有るでしょう。そのたびに画質が低下してしまいます。

・ディスクで保存してもどうせ見ない
 ビデオテープでもそうでしたが、DVD やブルーレイディスクが何十枚あっても仕舞っておくだけで、面倒でほとんど見ないのがオチです。

データは活用してこそ生きるもの。写真も「プリントしてアルバムに貼った終わり」で見なかったものが、デジカメになってパソコンに取り込んだものは、すぐに見直すようになりました。

・そろそろディスクの時代じゃない
 Mac は DVDドライブを内蔵するのを止めてしまいました。CD や DVD 、ブルーレイディスクの必要性は今後ますます低下していくと思われます。



3.データのみを HDD とクラウドに保存する。必ず複数のバックアップ。

(その理由)
・HDD も壊れる
 機械は必ず故障します。HDD 自体の寿命は DVD などのディスクよりむしろ短いくらいです。そのため、データ消失に備えて、必ず複数の HDD にバックアップを取る必要があります。

・保管場所の複数化
 地震、火災、津波など自然災害、あるいは盗難に備え、HDD の置き場所も複数に分散した方がいいです。

・クラウドにも保存
 保管場所という意味でもクラウドに保存するのは大変有効です。さらに、信頼性という意味でも、自宅の HDD よりクラウドサービスの方がデータ消失の危険度が低い、と考えられます。ただし、クラウドの障害も考えて、クラウドも1つだけではなく複数のサービスを利用した方がよいでしょう。

・サブのバックアップとしての DVD、ブルーレイ
 メインの保存方法としてはおすすめしないと言ったディスクですが、サブのバックアップとしてはもちろん有効です。ただし、最低 3セットは複数作成し、さらには 10年毎にコピーし直す必要があります。


4.普段観賞用のデータを作る

(その理由)
・マスターデータはデータ量が膨大で使い勝手がよくない

・編集したい

・再生する画面サイズ、機器も様々
 PC、TV、iPhone、YouTube など、観賞する機会もマルチスクリーン、マルチデバイス、あるいはネット上と多様化しています。それぞれに最適な画面サイズ、データ形式に変換した方が便利です。

・圧縮しても画質は良い
 最新の H.264 で圧縮すれば、データ量も減らせるし、画質も充分です。さらに、再生するデバイスも選びません。



以上の方針で、実際にminiDV、8mmビデオテープを保存していきました。
続く

VHS ビデオテープ、コピーガードあるのはダビングできず

順調に進んでいた、ビデオテープのダビング

最後の1本でつまずきました

昔買った、VHS テープ。コピーガードがかかっていたのでした

これは、ダビングしようとすると、コピー禁止信号を検出して、録画が停止したり、途中で途切れたりしてしまいます。

DV ビデオカメラを経由したり、テレビを経由したり、8mm ビデオに一旦ダビングしたり(8mm にはダビングできたけど) 、どうしても  DVD にはダビングできませんでした

ちょっと調べても、あとは機械を買わなきゃいけなそうです


ま、そこまでするのも気が進まないので、あきらめて音声だけをダビングしました。
どうも、コピーガードって映像だけみたいですね 


方法は、カセットテープと同じでできました。
 

DV ビデオテープを DVD にダビングする方法

ビデオテープもダビングして、DVD に焼いてしまおう。 #myhome2010

ということで、古いビデオテープを DVDにダビングしています。

まず、VHS テープと 8mm ビデオテープは、1本ずつ再生して、その画像をアナログ入力でDVDレコーダーの HDD に録画、そして DVD に焼き付けます。


DVビデオテープは、デジタルなので、もうちょっと他に方法があります。

まず、ブルーレイレコーダーに i.LINK 入力端子があったので、DVビデオカメラと i.LINK(IEEE1394)ケーブルでつないで、デジタル信号で HDD にダビング。

もう一つは、同じく i.LINK(IEEE1394)ケーブルで Mac とつないで、iMovie で編集の上、iDVD で焼く方法。


まず、ブルーレイレコーダーとつなぐ方法は、なぜか信号が途中で途切れてしまうトラブルが起き、断念
レコーダーには自動ダビング機能もあったんだけど、動作せず
(DVビデオカメラ Canon FV M200、ブルーレイレコーダー Panasonic DIGA DMR-BW680 の組み合わせで。)


 次に、Mac とつなぐ方法は、自動でテープの巻戻しもしてくれて快適だったけれど、iMovie でいちいちクリップを編集しなくてはいけなくて、かえって面倒な感じ

そうしたら;
DVテープからDVDメディアに変換するソリューション
- Piyomaru Software


によると、iDVD には「OneStep DVD機能」があるとのこと 

さっそく、こちらを試してみると、編集など必要ない時はこっちの方が簡単 

この方法でいこうかなぁ〜、と思ったんだけど、一つ気になることが

それは、デジタルでダビングすると、撮影した日付が入らないこと。
DV ビデオカメラで再生する時に、ボタン操作で撮影日時を表示させられるけど、ダビングした画像にはその日付は入らない。

これは、i.LINK ケーブルでつないでデジタルでダビングする方法だったら、ブルーレイレコーダーにつないでも Mac につないでも、日付は入らない。ちょっと調べたけど、日付を画像に入れる機能って標準ではないみたい 

う〜ん、8mm ビデオテープをダビングするときは、日付が入ったんだけどなぁ 


で色々悩んだけど、結局第3の方法を取ることにしました。

つまり、DV ビデオテープもアナログでダビングする方法。
要は、8mm ビデオテープのダビングと同じ方法です。
ちょっとは画質が落ちるかもしれないけど、まぁそんなに変わらないでしょ。
この方法だと、日付も入ってダビング出来るからね 

それと、ブルーレイレコーダーは録画予約が結構入っていて、他の番組を録画中は外部入力からのダビングが出来ないっていう制限もあって、面倒くさくなったんで。
一方、DVD レコーダーは今使ってないんで、ダビングに専念できます



DV ビデオテープを DVD にダビングする方法のまとめです。

1.レコーダーにデジタルでダビングする。(i.LINK ケーブルか USB ケーブルで接続。)日付は入らない。

ただし、DVビデオカメラ Canon FV M200 とブルーレイレコーダー Panasonic DIGA DMR-BW680 では、うまくいかなかった。

2.レコーダーにアナログでダビングする。日付は入れられる。
画質はデジタルより、少し落ちるかも。

3.Mac にデジタルでダビングする。(i.LINK ケーブルか USB ケーブルで接続。)日付は入らない。

ソフトは、編集しないでそのままダビングなら iDVD を使って、 OneStep DVD機能を使うと簡単。編集したいときは、iMovie を使って編集後、iDVD でDVD に焼く。

以上です
プロフィール
薬剤師なのにコンピュータが好き、鍼灸マッサージ師なのにプログラミングが好き。小中高校生向けのプログラミング教材を作るのが現在の日課。micro:bit、Scratch、Minecraft、Rubyなどで作成中。 FIREして2019年に世界一周クルーズしました。














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